“取落”の読み方と例文
読み方割合
とりおと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一ツの羽子をならびたちてつくゆゑに、あやまちて取落とりおとしたるものははじめに定ありて、あるひは雪をうちかけ、又はかしらより雪をあぶする。
先年溜池ためいけにて愚僧が手にかゝり相果て候かの得念が事、また百両の財布取落とりおとし候さむらいの事も、その後は如何いかが相なり候と、折々夢にも見申みもうし候間
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
殺したりと白状はくじやういたせどもぬすみたる金も見えず又女を殺したる刄物はものもなしとるに旅僧頭を上げ其せつぬすみし金子きんす刄物はものにげせつ取落とりおとし身一つになり候處を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)