“とりおと”の漢字の書き方と例文
語句割合
取落100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おりから夕餉ゆうげぜんむかおうとしていたおれんは、突然とつぜんにしたはし取落とりおとすと、そのまま狂気きょうきしたように、ふらふらッと立上たちあがって、跣足はだしのまま庭先にわさきへとりてった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「それなら、ある筈ですが、困ったことに二三日前に森川さんが取落とりおとして割ってしまいましたが」
物ぐるほしけれど箱庭はこにはに作りたるいしひとつ水のおもにそと取落とりおとせば、さゞ波すこし分れて是れにぞ月のかげたゞよひぬ、くはかなき事して見せつれば甥なる子の小さきが真似て
月の夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)