“禁(や)” の例文
又八は赤くなっていた、そしてふと、(そうだ、おれは石曳きする時に酒は禁(や)めると誓ったのだが、いつから飲み始めてしまったろう)
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『ぢやね、芳ちやんの樣な人で、モ些(ちつ)と許りお尻の小さいのを嫁に貰つて呉れたら、一生酒を禁(や)めるからツてお主婦(かみ)さんにそ云つて見て呉れ。』
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「なるほど明察だ。とんとあの栰の趣向は、戸板がえしそっくりだからね。これで、里虹が『四谷怪談』を、本気で禁(や)めていたという理由が分ったよ」
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
煙草も禁(や)めよう、カッフェや倶楽部へも行くまい。服装(みなり)だっておれは贅沢すぎる。とにかく子供には不自由をさせたかアないな。なアに、直(じ)きに楽になるさ。
父 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
「じつはね、僕も酒さえ禁(や)めると、田舎へ帰ったらまだ活(い)きて行く余地もあろうかと思ってね……」
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
『ぢやね、芳ちやんの様な人で、モ些(ちつ)と許りお尻の小さいのを嫁に貰つて呉れたら、一生酒を禁(や)めるからツてお主婦さんにそ云つて見て呉れ。』
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)