“禁物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんもつ97.0%
たちもの3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とにかく山の手は御存じの如く都の中にても桃隣とうりんが「市中いちなかや木の葉も落す富士おろし」の一句あり冬の西風と秋の西日禁物きんもつに有之候。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
するには研究が必要かも知れないけれども、交際に研究は禁物きんもつよ。あなたがその癖をやめると、もっと人好ひとずきのする好い男になれるんだけれども
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
初めてお辰は我身のためにあらゆる神々に色々の禁物たちものまでして平癒せしめ玉えといのりし事まで知りて涙く程うれしく、ト月あまりにおとろえこそしたれ、床を離れてその祝義しゅうぎ済みし後
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)