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害
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や
ふりがな文庫
“
害
(
や
)” の例文
「でもね、親分。——犬が女を殺した事だけは本当ですぜ。上根岸の寮で、元
吉原
(
なか
)
で鳴らした、薄雲
花魁
(
おいらん
)
が
害
(
や
)
られたんで」
銭形平次捕物控:061 雪の足跡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ところがね、ちょうどその晩兼六園の席貸しな、六勝亭、あれの
主翁
(
あるじ
)
は
桐田
(
きりた
)
という金満家の隠居だ。この夫婦とも、何者の
仕業
(
しわざ
)
だか、いや、それは、実に残酷に
害
(
や
)
られたというね。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
邸境
(
やしきざかひ
)
になつてゐる杉林に沿つたところを犂返へしてゐる一人の中年の男が、それに答へるやうに、何かで
酷
(
ひど
)
く
咽喉
(
のど
)
を
害
(
や
)
られてゐる
皺嗄声
(
しわがれごゑ
)
で、「何だつてまだ
耕作
(
しごと
)
には時節が早過ぎるわ。」と
嘯
(
うそぶ
)
いた。
新らしき祖先
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
“害”の解説
仏教用語での害(がい)(sa: vihiṃsā、ヴィヒンサー)は、仏教が教える煩悩のひとつ。
害意。他者への思いやりの心が無い状態、すなわち、慈悲心無き心の状態をさす。大善地法の「不害 (アヒンサー)」の逆 。
説一切有部の五位七十五法のうち、小煩悩地法の一つ。唯識派の『大乗百法明門論』によれば随煩悩位に分類され、そのうち小随煩悩である。
(出典:Wikipedia)
害
常用漢字
小4
部首:⼧
10画
“害”を含む語句
殺害
迫害
妨害
損害
生害
禍害
障害
要害
御生害
惨害
障害物
被害者
有害
害意
殺害者
殘害
水害
被害妄想
残害
自害
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