“嫌(や)” の例文
「嫌(や)だ、やだ! お父さんは一人で行け。俺は里へ遊びに行く!」と言つて京内はドン/\と、山路(やまみち)を麓(ふもと)の方へ駈(か)けて行きました。
熊と猪 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
「うれしくなんかねえさ。兵隊のくせして、うだうだ、おらの膝ッこばか寝ている男なんか、おら、嫌(や)んだ気がするにな」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「婆(ば)さま、おれも年老(と)ったでばな、今朝まず生れで始めで水へ入るの嫌(や)んたよな気するじゃ」
なめとこ山の熊 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「兄(あん)つぁんの銭は、酒呑んだ銭だから嫌(や)んだ。」
黒い地帯 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「あい、嫌(や)な物が落ちやす。」
「あたいは、嫌(や)だぞ!」
白い壁 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
俺あ嫌(や)んだ
百姓仁平 (新字新仮名) / 今野大力(著)
「だって、おら、子持ちだから。他人(ひと)よりは、腹がすくのは、当りめえだに。……あれっ、嫌(や)だっていうに、傀儡師(くぐつし)さんよ、その、鶏(とり)の骨、奪(と)り返してくんな」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あれ、ま、この兵隊さ、嫌(や)んだ人(ひと)だ」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「嫌(や)だよう」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)