“弭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆはず28.6%
14.3%
つのゆみ14.3%
はず14.3%
はづ14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
照りわたる御弓みゆみゆはず
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
『類函』に虎能く人気を識る、いまだ百歩に至らざるに伏してゆれば声山谷に震う、須臾しばらくして奮い躍りて人をつ、人勇ある者動かざれば虎止って坐り逡巡ためらい耳をれて去ると。
つのゆみ——または李満弓りまんきゅうともいう半弓型のものである。けれどあずさに薄板金を貼り、漆巻うるしまきめてあるので、弓勢ゆんぜいの強いことは、強弓とよぶ物以上である。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その声に、維盛は気を取直し、幼い者の手を優しく離すとひらりと馬にまたがったが、不図思い返し、弓のはず御簾みすをかきあげた。
ここにその將軍既に詐りをけて、弓をはづし、つはものを藏めつ。ここに頂髮たぎふさの中よりけのゆづるり出で更に張りて追ひ撃つ。かれ逢坂あふさかに逃げ退きて、き立ちてまた戰ふ。
これを称して弭兵びへいという。弭兵とは兵をめるという事だが、その性質より考うるにこれを今日の語でいえばリーグ・オヴ・ネーション、国際連盟ともいうべきである。
永久平和の先決問題 (新字新仮名) / 大隈重信(著)