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燎
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や
ふりがな文庫
“
燎
(
や
)” の例文
今は
可懐
(
なつかし
)
き顔を見る能はざる失望に加ふるに、この不平に
遭
(
あ
)
ひて、しかも言解く者のあらざれば、彼の
慍
(
いかり
)
は野火の飽くこと知らで
燎
(
や
)
くやうなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
さればこれらの分配通信の機関は火の原を
燎
(
や
)
くがごとく、水の
下
(
しも
)
に就くがごとく、かの政治的の境界をば日に
侵掠
(
しんりゃく
)
して経済的の領地となさしめたり。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
色紙、短冊、扇面、紙本、立どころに、雨となり、雲となり……いや少し慎もう……竹となり、蘭となる。……情流既に枯渇して、今はただ
金慾
(
きんよく
)
、
野
(
や
)
を
燎
(
や
)
く髯だからね。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
猛火の毛を
燎
(
や
)
くが如く、直に其の福を取り盡し使ひ盡さずんば已まないのである。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
この三箇条は、あるいは砲銃を用い、あるいは刀槍を用ゆ、各々その便に従うべし。ここにおいてか彼れ曰く、「勝を制するの
易々
(
いい
)
たる
固
(
もと
)
より毛を
燎
(
や
)
くが如し」
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
燎
漢検1級
部首:⽕
16画
“燎”を含む語句
庭燎
燎火
燎爛
燎原
恋闇鵜飼燎
炬燎
燎乱
燎然