“遣:や” の例文
“遣:や”を含む作品の著者(上位)作品数
泉鏡花103
吉川英治42
森鴎外33
夏目漱石29
三遊亭円朝22
“遣:や”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸59.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語15.1%
文学 > 日本文学 > 戯曲8.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
泊りがけで五六軒って来ようと思う、牛込は少し面倒で、今から行っちゃア遅いから明日あした行く事にしようと思うが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
例の晩酌ばんしゃくの時と言うとはじまって、貴下あなたことほか弱らせられたね。あれを一つりやしょう。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そんなことは奥様も御存ごぞんじなしで、御慈悲に拝ませてるという風をなさりながら町を御歩行おあるきなさいました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「御勝手の道具で、売って幾何いくらにも成らないようなものは、皆なあの老婆ばあやにりましたよ」と豊世は附添えた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
けれども両人ふたりが十五六間ぎて、又はなしり出した時は、どちらにも、そんな痕迹はさらになかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
御覧の通り、学校に勤めるもので、暑中休暇に見物学問という処を、って歩行あるく……もっとも、帰途かえりみちです。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
当家こちらのお母堂様ふくろさまも御存じじゃった、親仁こういう事が大好きじゃ、ひら一番ひとつらせてくれ。
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこまで余裕のある思ひりが、二人の間につくかどうかが疑問であるとき、お涌の髪に手を入れてやりながいた。
蝙蝠 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
そのまじめくさつた歌にはをかしくて堪へられなかつたが、無理に我慢して歌詠み仲間の礼儀に歌のり取りをしたものだつた。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
猶太ユダヤ心理学派のり方だが、事実どうかぞえたって千フランには二法足らないんだから、やすいこた安いわけで
三人に囲まれて、小柳は両国橋を渡った。彼女はときどきに肩をふるわせて、ないようにすすり泣きをしていた。
半七捕物帳:02 石灯籠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
びんへちょいと手をったが、くしこうがいかんざし、リボン、一ツもそんなものは目に入らなかった。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
○英国王ハ我州民ノ保護ヲ廃シ、我諸州ニ向テいくさリタルニ由テ、自カラ此諸州ヲ支配スルノ権ヲすてタルナリ。
おまけに途中で日が暮れかかって、灰のような細かい雪が突然に吹きおろして来たので、堀部君はいよいより切れなくなった。
雪女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いや、何處どこくのも、なにるのものぞまんです。かんがへれば意氣地いくぢいものさ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
その小なるを言えば、十銭の銭を持たせて町使いにる者も、十銭だけの人望ありて、十銭だけは人に当てにせらるる人物なり。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
いっぺんったら後を引くし、もし遣らないと、のろったりくだらぬことを言いふらしたり、色んな仕返しをはじめるんだ。
富籤 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
女房にようぼうことことわすれはてゝおりき一人ひとりいのちをもこゝろ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「栗原山へ使者をやったか。半兵衛を呼べ。……何。なぜ早く迎えをやらぬか。このに、怠慢な、――すぐれ、直ぐに」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お秀の所でそくなったにがい経験にもりず、また同じ冒険を試みたお延の度胸はむくいられそうになった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その比田が島田に会いに行って話を付けたとも、または手紙で会見の始末を知らせてったとも、健三には判明わからなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
健三は彼らの食料を毎月まいげつ送ってるという条件のもとに、また昔のような書生生活に立ち帰れた自分を喜んだ。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
手術をしてった翌る朝、薄化粧をして「お早ようございます」と言った彼女の笑顔を見た瞬間に……これは大変な事をした。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それをあしたるの、あさって渡すのと口から出任せのちゃらっぽこを云って、好いように人をはぐらかしているんですもの。
半七捕物帳:11 朝顔屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「この毒薬の瓶をもって、ちと古風な事だけれど、恐れながらと、ろうと云うのだ。それで大概、貴下の家は寂滅でしょうぜ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まじまじった……もっとも荒ッぽく……それでも、烏の死骸を持っていたッて、そう云うと、みんなが妙に気にしたよ。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
婆々ばばあったが、くちばしとがったか、と思う、その黒い唇から、正真しょうじんの烏の声を出して、
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三人留まる久しくして、帝これをりたまい、今後再びきたなかれ、我安居あんきょす、心づかいすなとおおす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「それはそうと、姉さんは木曾きその方へ子供を一人連れて行きたがってるんだが――どうだネ、繁ちゃんをることにしては」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
仲間なかまおほきなはそれでも一ぴきぐらゐづつ與吉よきちざるにもれてるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それだから、自分の昔し世にしよした時の心掛こゝろがけでもつて、代助もらなくつては、うそだといふ論理になる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「だからぼかア議論してッたんだ。ダッテ君、失敬じゃないか。『ボート』の順番を『クラッス』(級)の順番で……」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ところが、この毛虫が成長するに随ってゾロゾロい出し、盛んに家宅侵入、安眠妨害をるので、人民の迷惑一通りでない。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
またたく間に墓場に追いっている――というと、このマタ・アリは、それ自身素晴らしい物語的存在のようだが、事実は
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
私は本当に夢から醒めたように深呼吸をした。今更に正木博士の弁力に身ぶるいさせられつつ、今一度、頭の痛い処に手をった。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「誰だってあらゆる方面に actifアクチイフagressifアグレッシイフるわけにはかないよ」
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
自分のっている芸術の上でからが、たとえ形式の所謂競争には加わっていても、製作をする時はそれを忘れている位である。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
もっとも誰にも書けないと云うのは、文を技倆ぎりょうの点や、人間を活躍させる天賦てんぷの力を指すのではない。
ひとつきん千両なり右借用仕候段実正みぎしゃくようつかまつりそうろうだんじっしょうなりと本式の証文り置き
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一番上りのものには、瑪瑙めのうさやに、紅宝玉の実をかざった、あの造りものの吉祥果きっしょうかる。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
追着おッついてね、使つかいがこの使だ、手をくようにして力をつけて、とぼとぼりながら炬燵の事も聞いたよ。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大垣の宿の一室に、銀杏加藤の奥方は、その美しいかおない憂愁を見せて、悄然しょうぜんとして坐っている。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と云って、欣七郎はお桂ちゃんの雪の頸許えりもとに、くすぐったそうな目をった。が、夫人は振向きもしなかった。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一首の意は、この恋の切ない思を慰めかね、りかねて出でて来たから、山をも川をも夢中で来てしまった、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
堂守だうもり金子かねつて、とものものにたせてかへつたのを、ほか姉妹きやうだいもなし
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
小供たちはその球根を掘り起して、つないで、珠数じゅずなぞらえて、石地蔵のくびに掛けてる。
「こんなところへ小供を連れてって来てはあぶない。」父であったか他の人であったかわからなかったが、叱るようにいう。
善光寺の如来さんは、富豪かねもちの殊勝な心掛に感心して、何か心許こゝろばかりのお礼をしてらねばなるまいと思つた。
『いや、御手数です。大した事はなかったんですが……かなり骨を折せやあがった……私は一人をけておいてこいつを』
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
そこでオモヒガネの神が申されるには、「アマツクニダマの神の子の天若日子あめわかひこりましよう」と申しました。
親があったら我子の四十歳になるまでは充分の家庭教育を施して社会の大人に仕上げてらなければ親の役目が済まんでないか
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
沢庵は、嘆息した。自分の思いりも、盲目的に思う方へ走ろうとするこの青春の処女おとめには、何の力もないことを知った。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
酒でも飲んで面白く騒ごうというだけで、ああしてってくるのですと言った人もあるが、私にはまだに落ちなかった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
をんな逆上のぼせをとこことなれば義理ぎりにせまつてつたので御座ござろといふもあり
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ある時などは写真を送れと言ってろうと思って、手紙のすみに小さく書いて、そしてまたこれを黒々と塗って了った。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
時雄は黙って手紙を投げてった、細君はそれを受取りながら、夫の顔をじろりと見て、暴風の前に来る雲行の甚だ急なのを知った。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
藩のふうで幼少の時から論語を続むとか大学を読むくらいの事はらぬことはないけれども、奨励する者とては一人もない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
これだけでは守備が不足なので、幕府は外様とざまの大名に役知やくち一万石づゝつて加番かばんに取つてゐる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
難有ありがたう。お前もね、わしの年齢としに成つたら、兄さんがあかるい面白い処へれてつてらう。』
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
早く頬摺ほおずりしてひざの上に乗せ取り、護謨ゴム人形空気鉄砲珍らしき手玩具おもちゃ数々の家苞いえづとって
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
法律などに拘泥かうでいして大事が出来るか、俺など皆な国禁を犯して維新の大業を成したものだ、早速電話で言うて
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
はじめから彼家あすこくと聞いたらるのじゃなかった――黙っておいでだから何にも知らずに悪い事をしたよ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
以前、芸妓げいしゃで居ました時、北新地きたのしんち新町しんまち、堀江が、一つ舞台で、芸較べをった事があります。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
旦「いやさ、彼の娘を連れてッて、情夫いろがある種を知って居るから両人ふたりしっぽり会わしてろうッてんだが何うだえ」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
江戸屋の半治さんという人を掛合におんなすったら、もう此方こなたへ御縁組になってお引越ひっこしになったと聞き
船に売りに来る大福を買つて、それをおととの少年や盲目めくらのお婆さんに分けてる位の義理が関の山であつた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
勇美子は返すべき言葉もなく、少年の顔を見るでもなく、モウセンゴケに並べてある贈物を見るでもなく、目のり処に困った風情。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ほざきそうな。これがさ、峠にただ一人で挙動ふるまいじゃ、我ながらさらわれて魔道を一人旅の異変なてい
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「おい露八、向うへ行く十八、九の結綿ゆいわたに結った娘のまげに射あてたら、今の十倍――五十両るが、あたるまいな」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
斯く入り口又はまどへだてて品物のりをせしは同類どうるいの間ならざるがゆえならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
青楼ちややの主人は、それを見る度に何がな施してりたいとは思つてゐたが、どうしても恰好な物が思ひ当らなかつた。
其の他 らうよ、遣らうよ。――(一同、手はつながず、少しづゝあいだをおき、くるりと輪に成りてうたふ。)
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
どれ、目をらう――と仰有おっしゃいますと、右の中指にめておいで遊ばした、指環のあかたまでございます。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
何でも来た方へさえ引返ひっかえせば芳原へ入るだけの憂慮きづかいは無いと思って、とぼとぼって来ると向い風で。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「おいた。」と氣輕きがるしやがむ、をとこかたへ、づかとると、たちまおこつた。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
畜生ちくしやう、……がさ/\といてもげることか、がさりとばかり悠々いう/\つてる。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼曰く「人間僅か五十年、人生七十古来稀、何か腹のいえるような事をりて死なねば、成仏じょうぶつは出来ぬぞ」と。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
それを子供に持たせてった所が、途中の小川を渡ろうとしてその粉をこぼし、それを川の雑魚ざこが浮いて来て食った。
「さ、お前にも五十銭いてくよ。もっとじつはりてえんだが、今言うとおり商売がねえんだから、これで勘弁してくんな。」
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
そこへ伯耆ほうきのカナゴキ屋という行商が、毎年初秋の頃にって来て、分割支払法をもって鉄製の稲扱を売っていた。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
女と男とが祭を別にして、二十三夜や庚申の頭屋とうやでは、男が食事をこしらえ、女は皆他の家へってしまう処も方々にある。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
不實ふじつことはずとはやつて先方さきれほどつてるかれはせぬぞ
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
けないといふはいゝことで、あれでくてはむづかしいことりのけるわけにはかぬ
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
大分だいぶ熱心ねつしん調製こしらへたものとえるから十ぶんべて安心あんしんさせてつて
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
しつかりつておれとふくめられて、きちや/\とれよりの丹精たんせいいまあぶらひきに
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「ほかの雇人でも、みんな云ってるぞ。大旦那はいいけれど、若旦那の於福は、生意気で、人情なしで思いりがないって」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よく話してきかせてってくれ給え。まあ、套管針とうかんしんなんぞを立てられなくて為合しあわせだった」
カズイスチカ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
裔一と漢文の作りくらをする。それがこうじて、是非本当の漢文の先生に就いてって見たいということになる。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
彼の敬二郎と紀久子とに対するないような復讐心は、復讐のことを考えるだけでも幾分は慰められるのだった。
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
そら来たと思いながら、何だと聞いたら、「あまり早くて分からんけれ、もちっと、ゆるゆるって、おくれんかな、もし」と云った。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いたずらものが、二、三羽、親の目を抜いて飛んで来て、チュッチュッチュッとつつきあい喧嘩けんかさえる。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と壁の隅へ、自分のわきへ、小膝こひざを浮かして、さらりとって、片手で手巾ハンケチさばきながら、
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お絹はこういうときは負けていず、必ずり返したが、この青年の持つ秀でた技倆ぎりょうには、何か関心を持って来たようだった。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
權三 えゝ、牢へ入れられようが、首が飛ばうが構はねえ。こんな野郎は半殺しにしてらなけりやあ氣が濟まねえのだ。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
宵ではあるが、年の暮で世間が物騒だといふので、伯母は次男の要次郎に云ひつけて、おせきを送らせてることにした。
「ホウ、こうして見ると、思いのほか大きなものだ……どうだネ、ひざは曲げてらなくても好かろうか」と森彦が注意した。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
明日あした屹度きつとるやうにいつてつたよ」勘次かんじはおしなみゝくちあてていつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ついては壹岐いき様から斯様かよう々々の伝言で、お手紙はれですからお届け申すと丁寧にしたためてって
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
有力な弁護があったりして、一旦帰宅を許されていた好親は、ちょうど好い工合にそのとき、息子からの手紙を受取り、返事をった。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
親仁殿おやじどのくわをかついで、この坂下へって来て、自分の借地しゃくちを、ずならしかけたのでございます。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)