“火(や)” の例文
女学子は時勢に激するところありて「膝栗毛」の版を火(や)かんと言(いへ)り。われは女学子の社界改良の熱情に一方ならぬ同情を有(たも)つものなり。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
十六年三月孫の家が再び火(や)けた。四月新居が落せられた。是月孫本町温知医黌の医学教諭となり、これに属する温知病院の副長となつた。其長は例の如く栗園がこれに任じた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
六年二月孫の家が火(や)け、悉く資財を失ひ、塩田真に救はれて僅に口を糊した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)