“酵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かも60.0%
たね40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして美を最も深く味わっている茶人たちが、この弊をかつてかもし今も酵しつつあるのである。「楽」と銘ある茶碗の如き、ほとんど醜くなかった場合はない。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
その醜さについて、また醜さをかもした事情について、私の心は平らかではいられない。罪を見て安らかでいられる僧があろうか。器が悩むが故に私の心もまた悩む。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
家ごとに羔羊こひつじを屠ってその血を門口の柱と鴨居かもいとに塗り、火にいてあまさず食い、またたね入れぬパンに苦菜にがなをそえて食うべきことを命ぜられた。
昔イスラエル国では正月の十四日から七日のあひだたねいれぬパンのいはひといふのを守つて、神とモーセに依つてエジプトから救ひ出された時の記念にしたといふことであるが
ともしい日の記念 (新字旧仮名) / 片山広子(著)