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や
ふりがな文庫
“
呀
(
や
)” の例文
呀
(
や
)
、
復
(
また
)
見て居たの……といつたは其の
所為
(
せい
)
で、私は何の気もなかつたのであるが、
之
(
これ
)
を聞くと、目をぱつちりあけたが顔を
赧
(
あか
)
らめ
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
敏捷
(
すばや
)
い、お転婆なのが、すっと幹をかけて枝に登った。
呀
(
や
)
、松の中に蛤が、明く真珠を振向ける、と
一時
(
ひとしきり
)
、一時、雨の如く松葉が
灌
(
そそ
)
ぐ。
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
呀
(
や
)
!
西瓜
(
すいか
)
は投げぬが、がつくり動いて、ベツカツコ、と目を
剥
(
む
)
く拍子に、前へのめらうとした
黒人
(
くろんぼ
)
の其の
土人形
(
つちにんぎょう
)
が、
勢
(
いきおい
)
余つて、どたりと
仰状
(
のけざま
)
。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
呀
(
や
)
!
西瓜
(
すゐくわ
)
は
投
(
な
)
げぬが、がつくり
動
(
うご
)
いて、ベツカツコ、と
目
(
め
)
を
剥
(
む
)
く
拍子
(
ひやうし
)
に、
前
(
まへ
)
へのめらうとした
黒人
(
くろんぼ
)
の
其
(
そ
)
の
土人形
(
つちにんぎやう
)
が、
勢餘
(
いきほひあま
)
つて、どたりと
仰状
(
のけざま
)
。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
云
(
い
)
ふ、
哀
(
かな
)
しい
聲
(
こゑ
)
に、
驚
(
おどろ
)
いて
顏
(
かほ
)
を
上
(
あ
)
げると、
呀
(
や
)
、
影
(
かげ
)
の
如
(
ごと
)
く、
黒
(
くろ
)
い
手
(
て
)
が、
犇
(
ひし
)
と
背後抱
(
うしろだ
)
きに、
其
(
そ
)
の
左右
(
さいう
)
の
腕
(
うで
)
を
掴
(
つか
)
み
挫
(
ひし
)
ぐ。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「
面目
(
めんぼく
)
ない、われら、
此処
(
ここ
)
に、高い
貴
(
とうと
)
い
処
(
ところ
)
に恋人がおはしてな、
雲
(
くも
)
霧
(
きり
)
を隔てても、其の
御足許
(
おあしもと
)
は動かれぬ。
呀
(
や
)
!」
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
抜いて持つた
釵
(
かんざし
)
、
鬢摺
(
びんず
)
れに髪に返さうとすると、
呀
(
や
)
、する
毎
(
ごと
)
に、手の
撓
(
しな
)
ふにさへ、
得
(
え
)
も言はれない、
異
(
い
)
な、変な、
悪臭
(
わるぐさ
)
い、
堪
(
たま
)
らない、
臭気
(
におい
)
がしたのであるから。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
大学の廊下を
人立
(
じんりつ
)
して、のさのさと
推寄
(
おしよ
)
せた伝吾が、小使に導かれて、生理学教室の
扉
(
ドア
)
に臨んだ時、
呀
(
や
)
、恋の
敵
(
かたき
)
の葛木は、
籐
(
とう
)
の
肱
(
ひじ
)
つき椅子に柔く腕を投げて、仰向けに長くなって
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
呀
(
や
)
!
世話場
(
せわば
)
だね、どうなすった、
父
(
とっ
)
さん。お
祖母
(
としより
)
は、
何処
(
どこ
)
へ。」
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鼻と口と一所に突き出た
不状
(
ぶざま
)
なのが、前のめりにぶくりと浮いて、膝を抱いて、
呀
(
や
)
! と一つ声を掛けると、でんぐりかえしを打ちそうな、彼これ大小もあったけれども、どれが
七月児
(
ななつきご
)
か、
六月児
(
むつきご
)
か
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
職人
(
しよくにん
)
は、
呀
(
や
)
、
矢聲
(
やごゑ
)
を
懸
(
か
)
けて
飛込
(
とびこ
)
んだが、さて、
童
(
わつぱ
)
を
何
(
ど
)
うする。
銭湯
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
森
(
もり
)
の
下
(
した
)
に
入
(
い
)
るよとすれば
呀
(
や
)
、
眞暗
(
まつくら
)
三寶
(
さんばう
)
黒白
(
あやめ
)
も
分
(
わ
)
かず。
森の紫陽花
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
呀
(
や
)
、
復
(
また
)
見て居たの、」と私は思はず。……
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
呀
部首:⼝
7画
“呀”を含む語句
啊呀
阿呀
噯呀
呀然
呀嗟
呀怎麽着了
呵呀
哬呀
爹呀