“竭(や)” の例文
急に四辺(あたり)が明るくなって夜が明けたようになった。雨が竭(や)んで月の光が射してきたところであった。大異はやっと気がおちついた。
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
小次郎の鼾声(いびき)が微かに聞える。——一時、ハタと竭(や)んだ虫の音もふたたび何事もないように、そこらの草の露からすだき始めた。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)