“熾(や)” の例文
彼女の熾(や)きつくような恋情に僕が負かされて、遂いに結婚するようなはめになったのだが、安子の第六感、いや第七感だそうだが、最初のうちは全く重宝だった。
魔性の女 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
そんならなぜ軽くつながっているように取られるかというに、「焼く人は」と、「吾が情(こころ)熾(や)く」と繰返されているために、其処が調子が好過ぎて軽く響くのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
冬(ふゆ)ごもり春(はる)の大野(おほぬ)を焼(や)く人(ひと)は焼(や)き足(た)らねかも吾(わ)が情(こころ)熾(や)く 〔巻七・一三三六〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)