“熾熱”の読み方と例文
読み方割合
しねつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然れども沙翁の諷刺嘲罵は平々坦々たる冷語の中に存し、スウィフトのは熾熱しねつせる痛語の中にあり。
大沸かしとは、鉄の周囲に藁灰をまぶし、また火中に入れて熾熱しねつする。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
清十郎の胸のうちには恋の因果といふ猛火もえしきりて、主従の縁きるゝ神のとがめを浩歎かうたんして、七苦八苦の地獄に顛堕てんだしたるを、お夏のかたにては唯だ熾熱しねつせる愛情とゆべからざる同情あるのみ。
「歌念仏」を読みて (新字旧仮名) / 北村透谷(著)