“熾仁親王”の読み方と例文
読み方割合
たるひとしんのう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも、京都新政府においては徳川慶喜よしのぶ征討令を発し、征討府を建て、熾仁親王たるひとしんのうをその大総督に任じ、勤王の諸侯に兵を率いて上京することを命ずるような社会の不安と混乱との中で。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あの大和やまと五条にも、生野いくのにも、筑波山つくばさんにも、あるいは長防二州にも、これまで各地に烽起ほうきしつつあった討幕運動は——実に、こんな熾仁親王たるひとしんのうを大総督にする東征軍の進発にまで大きく発展して来た。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)