“首引”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くびっぴき25.0%
くびびき16.7%
くびッぴ16.7%
くびッぴき16.7%
くびっぴ8.3%
くびひ8.3%
くびぴき8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは近藤といって岡本がこの部屋に入って来てのちも一ごんを発しないで、だウイスキーと首引くびっぴきをしていた背の高い、一癖あるべき顔構つらがまえをした男である。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
一 小説家たらんとするもの辞典と首引くびびきにて差支なければ一日も早くアンドレエ・ジイドの小説よむやうにしたまへかし。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
……遊女、白拍子しらびょうしはまだしも、畏多おそれおおいが歌の住吉明神のお声だって写すんです。謡本うたいぼん首引くびッぴきで、朱筆で点を打ったって、真似方も出来るもんか。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私は子供の天性の儘に、そんなふやけた人間が、古本ふるぼんなんぞと首引くびッぴきして、道楽半分にこしらえた、其癖無暗むやみに窮屈な型なんぞへ入る事を拒んで、隙を見て逃出そうとする。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
馬子になってわずか飲代のみしろを取って歩いてるんだが、ほんの命をつないでるばかりで仕様がねえのさ、賭博打の仲間へ這入る事も出来ねえから、只もう馬と首引くびっぴきだ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
負けて勝つ心を知れや首引くびひきのかちたる人のたふるゝを見よ
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
古本と首引くびぴきして瞑想するばかりで、人生に生命を託して人生と共に浮沈上下ふちんじょうかせんでも、人生の活機に触れんでも、活眼を以て活勢を機微のあいだに察し得んでも、如何どうかして人生が分るものとしても
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)