首引くびびき)” の例文
一 小説家たらんとするもの辞典と首引くびびきにて差支なければ一日も早くアンドレエ・ジイドの小説よむやうにしたまへかし。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
嬢は富豪のむすめで珍らしい日本贔屓びいきの婦人だ。ことに日本文学を愛して、日本語をたくみに語り、日本文をも立派に書く。源氏物語を湖月抄と首引くびびきで読んでその質問で予の友人を困らせた程の𤍠心家だ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)