“古本”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるほん50.0%
こほん33.3%
ふるぼん16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
代助はわざと新聞社宛でそれをしたからである。帰りに神田へまはつて、買ひつけの古本ふるほん屋に、売払ひたい不用の書物があるから、てくれろとたのんだ。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
茝庭は毎月まいげつ一、二次、抽斎、枳園、柏軒、舟庵、海保漁村らをここつどえた。諸子は環坐して古本こほんを披閲し、これが論定をなした。会ののちには宴を開いた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
私は子供の天性の儘に、そんなふやけた人間が、古本ふるぼんなんぞと首引くびッぴきして、道楽半分にこしらえた、其癖無暗むやみに窮屈な型なんぞへ入る事を拒んで、隙を見て逃出そうとする。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)