“飲代”の読み方と例文
旧字:飮代
読み方割合
のみしろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もろあじの開き、うるめいわしの目刺など持ちましては、飲代のみしろにいたしますが、その時はお前様、村のもとの庄屋様、代々長者の鶴谷つるや喜十郎様
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おべんちゃらと、おためごかしを混合ごっちゃにして、けだもの茶屋の飲代のみしろぐらいは、たしかにお松からせしめていることは疑うべくもありますまい。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
相当仕事はあるのだけれど、おやじがしようのないんだくれで、ついこの間も、上の娘をどこか遠くの宿場へ飲代のみしろに売りとばしてしまった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)