“屋並”の読み方と例文
読み方割合
やなみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
屋並やなみに商家の続いたサン・ミッシェルの並木街まで引返して行くと、文房具を並べたある店の飾窓が岸本の眼についた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
くるまほろふかくしたが、あめそゝいで、鬱陶うつたうしくはない。兩側りやうがはたか屋並やなみつたとおもふと、立迎たちむかふるやまかげみどりめて、とともにうごいてく。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
人の心を明るくさわやかにそそるように、屋並やなみの向うからさしのぼった月の光の中を明るい影が動いて行きました。