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屋並
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やなみ
ふりがな文庫
“
屋並
(
やなみ
)” の例文
屋並
(
やなみ
)
に商家の続いたサン・ミッシェルの並木街まで引返して行くと、文房具を並べたある店の飾窓が岸本の眼についた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
俥
(
くるま
)
は
幌
(
ほろ
)
を
深
(
ふか
)
くしたが、
雨
(
あめ
)
を
灌
(
そゝ
)
いで、
鬱陶
(
うつたう
)
しくはない。
兩側
(
りやうがは
)
が
高
(
たか
)
い
屋並
(
やなみ
)
に
成
(
な
)
つたと
思
(
おも
)
ふと、
立迎
(
たちむか
)
ふる
山
(
やま
)
の
影
(
かげ
)
が
濃
(
こ
)
い
緑
(
みどり
)
を
籠
(
こ
)
めて、
輻
(
や
)
とともに
動
(
うご
)
いて
行
(
ゆ
)
く。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
人の心を明るくさわやかにそそるように、
屋並
(
やなみ
)
の向うからさしのぼった月の光の中を明るい影が動いて行きました。
旗本退屈男:11 第十一話 千代田城へ乗り込んだ退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
まだ、ろくに
屋並
(
やなみ
)
も揃わないうちに、信長は、
馬市
(
うまいち
)
を立てさせ、他国の相場以上に、どしどし
名駿
(
めいしゅん
)
を買い上げた。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今までひろびろしていた堀端の眺望から
俄
(
にわか
)
に変る道幅の狭さに、鼻のつかえるような気がするばかりか、両側ともに
屋並
(
やなみ
)
の
揃
(
そろ
)
わない小家つづき、その間には
潜門
(
くぐりもん
)
や
生垣
(
いけがき
)
や
建仁寺垣
(
けんにんじがき
)
なども
交
(
まじ
)
っているが
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
高
(
たか
)
い
屋並
(
やなみ
)
の
不思議
(
ふしぎ
)
な
廂
(
ひさし
)
にてりかへし
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
此処
(
ここ
)
からはもう近い。この柳の
通筋
(
とおりすじ
)
を突当りに、
真蒼
(
まっさお
)
な山がある。それへ向って二
町
(
ちょう
)
ばかり、城の
大手
(
おおて
)
を右に見て、左へ折れた、
屋並
(
やなみ
)
の
揃
(
そろ
)
った町の中ほどに、きちんとして暮しているはず。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
並
常用漢字
小6
部首:⼀
8画
“屋”で始まる語句
屋
屋根
屋敷
屋外
屋内
屋根瓦
屋形
屋上
屋台
屋形船