“遏(とゞ)” の例文
世には斯かる氣高(けだか)き美しき女子(をなご)も有るもの哉と心竊(ひそか)に駭きしが、雲を遏(とゞ)め雲を𢌞(めぐら)す妙(たへ)なる舞の手振(てぶり)を見もて行くうち、胸(むね)怪(あや)しう轟き、心何となく安からざる如く
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
遏(とゞ)まるといふにもあらで、たゆたふやうなるが、月星などの光あるに気圧(けお)さるゝかとも見ゆるさまなるを、たゞ、いざよふ雲と云はんもをかしからず、たゞよふ雲、たちまよふ雲
雲のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)