“邊(へ)” の例文
新字:辺
次にタギツヒメの命は胷形の邊(へ)つ宮においでになります。この三人の神は、胷形の君たちが大切にお祭りする神樣であります。
大君の邊(へ)に捨てたりしもののふの命(いのち)は道のいのちならずや (八田知紀)
愛国歌小観 (旧字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
わが歌はわが胸の邊(へ)の喘鳴(ぜんめい)をわれと聞きつゝよみにける歌
和歌でない歌 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
かぎろひの夕莢雲(ゆふさやぐも)は蜩(かなかな)の啼く間(ま)も早し邊(へ)に消(け)つつあり
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
馬槽(うまぶね)の邊(へ)に星照らす
草わかば (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
よりて宮の内に召し入れて、敦(あつ)く廣く惠みたまふ。かれその老媼の住む屋をば、宮の邊(へ)近く作りて、日ごとにかならず召す。
浪速(なみはや)の邊(へ)に騷ぐ味鳧(あぢがも)や、その渚(す)を
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
かれその天の日矛の持ち渡り來つる物は、玉(たま)つ寶(たから)といひて、珠二貫(つら)七、また浪(なみ)振(ふ)る比禮(ひれ)、浪(なみ)切(き)る比禮、風振る比禮、風切る比禮八、また奧(おき)つ鏡、邊(へ)つ鏡九、并はせて八種なり。
弟は水の邊(へ)に立ち
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
邊(へ)つ浪 そに脱き棄(う)て