“肌目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きめ94.4%
はだめ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
加奈子は手を差し延べて空の肌目きめを一つかみ掴み取ってみる。絹ではない。水ではない。紙ではない。夢? 何か恐ろしいようだ。
豆腐買い (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
あかとかいうものが少しずつ少しずつ大理石の肌目きめに浸み込んで、斯様な陰気な色に変化してしまったもので御座います。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
手がよく肥えて肌目はだめの細かくて白いのをながめているうちに、見がたい物を見た満足よりも物思いが急にふえたような気が源氏にした。源氏はこの時になってはじめて恋をささやいた。
源氏物語:24 胡蝶 (新字新仮名) / 紫式部(著)