トップ
>
鰥夫
>
やもめ
ふりがな文庫
“
鰥夫
(
やもめ
)” の例文
鰥夫
(
やもめ
)
暮しのどんな
佗
(
わび
)
しいときでも、苦しいときでも、柳の葉に
尾鰭
(
おひれ
)
の生えたようなあの小魚は、妙にわしに食いもの以上の
馴染
(
なじみ
)
になってしまった
家霊
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
それはその町に一人の
鰥夫
(
やもめ
)
の肺病患者があって、その男は病気が重ったままほとんど手当をする人もなく、一軒の
荒
(
あば
)
ら家に捨て置かれてあったのであるが
のんきな患者
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
最も深い絶対的な意味において、言わば墳墓の壁によってすべてのものからへだてられて、ジャン・ヴァルジャンは
鰥夫
(
やもめ
)
であり、コゼットは孤児であった。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
そして右側に黒子のある人はたいへん幸運なんだそうだよ。きみもいつまでも
鰥夫
(
やもめ
)
でいずに、今度は幸運の黒子のある若い女でも探し当てて再婚してはどうかね
幸運の黒子
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
嘉門の女房は数年の前に死んで、今は嘉門は
鰥夫
(
やもめ
)
であった。子供はお菊一人しかない。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“鰥夫”の意味
《名詞》
妻を失った男性。または、妻のいない男性。
(出典:Wiktionary)
鰥
漢検1級
部首:⿂
21画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“鰥夫”で始まる語句
鰥夫暮