“そうふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
傖夫25.0%
傖父12.5%
孀婦12.5%
惣夫12.5%
槍夫12.5%
繒布12.5%
送付12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
故にことさらに「傖夫そうふ」とは受けたり。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
然るに二十年後の今日に到っては日本全国ビーヤホールの名を掲げて酒をる店は一軒もなく、傖父そうふなめらかに Café の発音をなし得るようになった。
申訳 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
後家ごけ孀婦そうふの淋しき人々にも、勿論もちろんこの時には仕事があったが、それは一年の永い日数に比べると、幾らでもなかったのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それから神保君と惣夫そうふさんが現れて、かなりの大入りだった。惣夫さんは農大出身で、もう細君がある。一番の年長だから、惣夫さん惣夫さんと重きを置かれる。
田園情調あり (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「いや、ご丁寧に、恐縮なごあいさつです。自分とてもまだ飄々ひょうひょうたる風雲の一槍夫そうふ。一片の丹心あるほかは、半国の土地も持たない若年者です。私のほうからこそ、よろしくご好誼をねがいます」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのてい蛮のごとし、戯れに詩を作りていわく、〈宿房の大黒晨炊を侑む、まさ若耶渓じゃくやけいの女の眉を掃くべきに、好在こうざい忘心一点もなし、服はただ繒布そうふにして語は蛮夷なり〉。
よりてここに本官は戦死認定通知書を送付そうふし、その忠烈ちゅうれつに対し深厚しんこうなる敬意をひょうするものなり。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)