“さうふ”のいろいろな漢字の書き方と例文

(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。

ゆえにことさらに「傖夫（さうふ）」とは受けたり。

俳人蕪村 (新字新仮名) ／正岡子規(著)

眞志屋の紋は、金澤蒼夫（さうふ）さんの言（こと）に從へば、マの字に象（かたど）つたもので、これも亦水戸家の賜ふ所であつたと云ふ。

寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) ／森鴎外(著)

わたくしが此「壽阿彌の手紙」を新聞に公にするのを見て、或日金澤蒼夫（さうふ）と云ふ人がわたくしに音信を通じた。わたくしは蒼夫さんを白金臺町の家に訪うて交を結んだ。

寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) ／森鴎外(著)

供養の儀式聲樂を見聞き、磔柱（たくちゆう）の鐵釘（てつてい）、長鎗などありがたき寶物を拜み得しなるべし。廣き十字街は人の頭の波打ちて、車は相倚りて隙間なき列をなせり。傖父（さうふ）少童には石像の趺（だいいし）に攀（よ）ぢ上れるあり。

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