“好在”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あたかも33.3%
こうざい33.3%
たつしや33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「禁奢令出城中粛。無復遊船簇水津。好在白鴎沙上月。最円夜属最閑人。」〔禁奢令出デテ城中粛タリ/ふたたビ遊船ノ水津ニあつマル無シ/好在あたかも白鴎沙上ノ月/最モ円ナル夜ハ最モ閑ナル人ニ属ス〕
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そのてい蛮のごとし、戯れに詩を作りていわく、〈宿房の大黒晨炊を侑む、まさ若耶渓じゃくやけいの女の眉を掃くべきに、好在こうざい忘心一点もなし、服はただ繒布そうふにして語は蛮夷なり〉。
あり別れを惜みて伏水ふしみに至る。兵士めぐつて之をる。南洲輿中より之を招き、其背をつて曰ふ、好在たつしやなれと、金を懷中くわいちゆうより出して之に與へ、かたはら人なき若し。兵士はなはだ其の情をかくさざるに服す。