“好誼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よしみ73.1%
こうぎ26.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
知らん男ぢや無いですか。何程いくら、酒が嫌ひでも、飯が嫌ひでも、日本人の好誼よしみとして、殊に今夜の如きは一月一日、元旦のお正月だ!。
一月一日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「お使いのおもむきとは、それだけかの。——足利殿が、わざわざ、この正成ごとき者へ、好誼よしみを深うしたいと仰っしゃって下されたのか」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もし今日までの調査に、見るべき成績があるなら、それは私を助けてこの調査を進めた諸友の好誼こうぎに帰すべきものといわねばなりません。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
その上、とがめられたのが好都合になって様々の好誼こうぎをうけ、行手の海の難処なども懇篤に教えさとされ、鄭重ていちょうなる見送りをうけて外洋そとうみへと漕出した。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)