“よしみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
38.5%
好誼20.9%
12.1%
交誼9.9%
情誼4.4%
友誼3.3%
好意2.2%
義視2.2%
吉見1.1%
好身1.1%
旧交1.1%
1.1%
由巳1.1%
知因1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さういふ人達は池田氏の景気のいゝ懐加減を聞くと、朋輩のよしみで幾らか立て替へて貰へるものと思つて、つい口をきり出してみる。
「お使いのおもむきとは、それだけかの。——足利殿が、わざわざ、この正成ごとき者へ、好誼よしみを深うしたいと仰っしゃって下されたのか」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わがザックセンに日本の公使置かれむをりは、いまのよしみにて、おん身のむを待たむ、」などねもごろきこえさせ玉ふ。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
どうか生不動の親分と貴方との、生前の交誼よしみをお思いなすって、小野派の道場で鍛えた腕をお貸しなすっておくんなさいまし
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ学生当時からの情誼よしみで葛飾の画室を半分貸して貰いながら居候同様に同居しているわけであった。
遺書に就て (新字新仮名) / 渡辺温(著)
断念あきらめてりましたところが(泣声なきごゑ鉄瓶点てつびんだてゞ一ぷくくださるとは……往昔むかし友誼よしみをお忘れなく御親切ごしんせつに……わたくしう死んでもうございます。
汝に對してわれ大いなる好意よしみを持てり、げにこれより固くはまだ見ぬ者と結べる人なし、かかれば今は此等のきだも我に短しと見ゆるなるべし 一六—一八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
さう申せば早速にも今出川殿(足利義視よしみ)は、霜月しもつきの夜さむざむと降りしきる雨のなかを、比叡へお上りになされたとの事、いやそれのみか、ついには西の陣へおはしりになつたとやら。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
これはたいていひとつところにおほくのあな群集ぐんしゆうして、なかにははちのようにたくさんの横穴よこあなのこつてゐるのもあります。その名高なだかいものには埼玉縣さいたまけん吉見よしみ百穴ひやくあなといふのがあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
神田三河町二丁目家持五兵衞元召使三州藤川在岩井村百姓久左衞門悴當時本石町二丁目甚兵衞店六右衞門方同居久八二十九歳 其方儀元主人五兵衞召使めしつかひ千太郎身持みもち放埓はうらつに付其方兄分の好身よしみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
左門座をすすみて、伯氏宗右衛門、塩冶が旧交よしみを思ひて尼子に仕へざるは義士なり。士は、旧主の塩冶を捨てて尼子にくだりしは士たる義なし。
さるによつてやつがれは、常に和殿を貴とみ、早晩いつかよしみを通ぜんとこそ思へ、いささかも仇する心はなきに、何罪科なにとがあつて僕を、かまんとはしたまふぞ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
これは合戦の当年天正十一年十一月大村由巳よしみの著したもので最も真実に近いが故に、これによって訂正した処がある。
賤ヶ岳合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
たのめば和尚は大膳に向ひ拙寺せつじ檀家だんかの者共天一坊樣御暇乞おいとまごひ御尊顏ごそんがんはいし奉り度由あはれ御聞屆ねがはんと申上れば是迄の知因よしみに御對面たいめん仰付らるゝとて御座の間のみす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)