“友誼(よしみ)” の例文
君命にも背かず、友誼(よしみ)をも忘れざる者というので、甚兵衛は、一藩の褒め者となった。そして殿から五十石の加増があった。
恩を返す話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
断念(あきら)めて居(を)りましたところが(泣声(なきごゑ))鉄瓶点(てつびんだ)てゞ一服(ぷく)下(くだ)さるとは……往昔(むかし)の友誼(よしみ)をお忘れなく御親切(ごしんせつ)に……私(わたくし)は最(も)う死んでも宜(よ)うございます。
惣八郎の書置きには、「甚兵衛より友誼(よしみ)をもって自裁(じさい)を勧められたるにより、勝手ながら」とことわってあった。
恩を返す話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
長く彼様(あん)な事をしていても甚藏さんも詰らねえじゃアないか、兄弟分の友誼(よしみ)で此の事はいわないと達引(たてひ)いて呉れるなら、生涯食える様に百両遣ろうというのだ、百両貰って堅気に成りねえ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)