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『遺書に就て』
ふりがな文庫
『
遺書に就て
(
かきおきについて
)
』
その朝、洋画家葛飾龍造の画室の中で、同居人の洋画家小野潤平が死んでいた。 コルク張りの床に俯伏せに倒れて、硬直した右手にピストルを握り、血の流れている右の顳顬には煙硝の吹いた跡がある。 恰度葛飾は昨夜から不在で、それを最初に発見したのは葛飾 …
著者
渡辺温
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新青年」1929(昭和4)年5月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約21分(500文字/分)
朗読目安時間
約35分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
顛覆
(
ひっくりがえ
)
空
(
あだ
)
蹌踉
(
よろめ
)
常客
(
おとくい
)
悉皆
(
すっかり
)
情誼
(
よしみ
)
手巾
(
ハンカチ
)
浅果
(
あさはか
)
顳顬
(
こめかみ
)
酒場
(
バア
)
遺書
(
かきおき
)
蕎麦
(
そば
)
胴衣
(
チョッキ
)
禀性
(
うまれつき
)
為事
(
しごと
)
一入
(
ひとしお
)
洵
(
まこと
)
昨日
(
きのう
)
卓子
(
テーブル
)
倫敦
(
ロンドン
)
佯
(
いつわ
)
何方
(
どちら
)