トップ
>
未亡人
>
ごけ
ふりがな文庫
“
未亡人
(
ごけ
)” の例文
波斯
(
ペルシヤ
)
で亭主に
死別
(
しにわか
)
れた
許
(
ばか
)
しの、新しい
未亡人
(
ごけ
)
さんを訪ねると、
屹度
(
きつと
)
棚の上に大事さうに瓶が置いてあるのが目につく。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
今も歌ふは
当初
(
そのむかし
)
露友
(
ろゆう
)
が
未亡人
(
ごけ
)
なる
荻江
(
おぎえ
)
のお幾が、かの朝倉での
行違
(
ゆきちがい
)
を、
老
(
おい
)
のすさびに
聯
(
つら
)
ねた一
節
(
ふし
)
、
三下
(
さんさが
)
り、雨の日を二度の迎に唯だ往き返り
那加屋好
(
なかやごのみ
)
の
濡浴衣
(
ぬれゆかた
)
慥
(
たし
)
か模様は
染違
(
そめちがえ
)
。
そめちがへ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「僕が友人の
未亡人
(
ごけ
)
さん達の世話を焼いてるのを、何とか言つてる人もあるさうなが、君は聴かんかい。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
それはあの人とあなたとが、
未亡人
(
ごけ
)
さんの處へ來た養子のやうになるとは、わたしも思つてはゐなくつてよ。年が寄つても氣が若くて、誰かと夫婦のやうにしてゐたいのです。それだから會計を
半日
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
隅つこに小さくなつてゐた
何家
(
どこ
)
かの
未亡人
(
ごけ
)
さんが覚えずくすりと笑つたので、今度はその方へ捩ぢ向いた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
他でもない、波斯では
未亡人
(
ごけ
)
さんといふ
未亡人
(
ごけ
)
さんは、亭主に死別れてからは、毎日々々涙を
一雫
(
ひとしづく
)
も
零
(
こぼ
)
さないやうに小瓶に溜めておいて、それが二本溜まると、喪を
廃
(
や
)
める事になつてゐるからだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“未亡人”の意味
《名詞》
未亡人(みぼうじん)
夫と死別して再婚していない女性。
(出典:Wiktionary)
未
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
亡
常用漢字
小6
部首:⼇
3画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“未亡”で始まる語句
未亡