“ぢごく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
地獄75.0%
淫賣婦8.3%
密淫売4.2%
密淫賣4.2%
淫売婦4.2%
私窩児4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いかにも、私は金之助を庇ひ過ぎた、が、私ももう生きてはゐられまい、地獄ぢごくの使ひが其處まで來てゐるやうな氣がする」
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
フランス女の淫賣婦ぢごくにもまさるあの抱きしめ樣!
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
『先刻田圃で吹いた口笛は、あら何ぢや? 俗歌ぢやらう。後をけて来て見ると、矢張やつぱり口笛で密淫売ぢごくと合図をしてけつかる。……』
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『先刻田圃で吹いた口笛は、あら何ぢや? 俗歌ぢやらう。後をけて來て見ると、矢張口笛で密淫賣ぢごくと合圖をしてけつかる。……』
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『先生、此町は大工町ではごあんせん、花屋町でごあんす。小林君も淫売婦ぢごくではごあんせんぜ。』と云つた。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
私窩児ぢごくが出て来て——さうして最後に罪人が卓の上に躍り上つて演説するまで、私はなんともいへない強い力で胸の上を圧迫へつけられるやうに感じました。
井上正夫におくる手紙 (新字旧仮名) / 久保田万太郎(著)