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地獄
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ぢごく
ふりがな文庫
“
地獄
(
ぢごく
)” の例文
もう
地獄
(
ぢごく
)
へも
汽車
(
きしや
)
が
出来
(
でき
)
たかえ、
驚
(
おどろ
)
いたね。甲「へえゝどうも
旦那
(
だんな
)
、誠に
暫
(
しばら
)
く……。岩「いやア、アハヽヽこれは
吉原
(
よしはら
)
の
幇間
(
たいこもち
)
の
民仲
(
みんちう
)
だね。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いかにも、私は金之助を庇ひ過ぎた、が、私ももう生きてはゐられまい、
地獄
(
ぢごく
)
の使ひが其處まで來てゐるやうな氣がする」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
恰
(
あたか
)
も
何
(
なに
)
よ、それ
畜生道
(
ちくしやうだう
)
の
地獄
(
ぢごく
)
の
絵
(
ゑ
)
を、
月夜
(
つきよ
)
に
映
(
うつ
)
したやうな
怪
(
あやし
)
の
姿
(
すがた
)
が
板戸
(
いたど
)
一
重
(
へ
)
、
魑魅魍魎
(
ちみまうりやう
)
といふのであらうか、ざわ/\と
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
が
戦
(
そよ
)
ぐ
気色
(
けしき
)
だつた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
地獄
(
ぢごく
)
の
夜叉
(
やしゃ
)
の
肉體
(
からだ
)
には
何者
(
なにもの
)
を
住
(
す
)
ませうとや? あんな
内容
(
なかみ
)
にあのやうな
表紙
(
へうし
)
を
附
(
つ
)
けた
書
(
ほん
)
があらうか? あんな
華麗
(
りっぱ
)
な
宮殿
(
きゅうでん
)
に
虚僞
(
うそ
)
譎詐
(
いつはり
)
が
棲
(
すま
)
はうとは!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
泣
(
な
)
く
聲
(
こゑ
)
、
喚
(
わめ
)
く
聲
(
こえ
)
、
哀
(
あはれ
)
に
救助
(
たすけ
)
を
求
(
もと
)
むる
聲
(
こゑ
)
は、
悽
(
すさ
)
まじき
怒濤
(
どとう
)
の
音
(
おと
)
と
打交
(
うちまじ
)
つて、
地獄
(
ぢごく
)
の
光景
(
ありさま
)
もかくやと
思
(
おも
)
はるゝばかり。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
お前達に取つちや、この中は極樂で、この外はどこもかも
地獄
(
ぢごく
)
なんだ、てえこともよく承知しときなよ。
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
掛
(
かけ
)
候處へ御役人樣御出ゆゑ
愈々
(
いよ/\
)
六
(
むづ
)
かしからんと思ひし
機
(
をり
)
地獄
(
ぢごく
)
の
沙汰
(
さた
)
も
金
(
かね
)
次第とやらにて有金三十七兩を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
桜谷とよびたる処地火のために
地獄
(
ぢごく
)
とよばるゝこと、花はさぞかし
薀憤
(
くちをし
)
かるべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
『
何日
(
いつ
)
になつたつて
我々
(
われ/\
)
を
决
(
けつ
)
して
出
(
だ
)
すものか。』イワン、デミトリチは
云
(
い
)
ふ、『
我々
(
われ/\
)
を
茲
(
こゝ
)
で
腐
(
くさ
)
らして
了
(
しま
)
ふ
料簡
(
れうけん
)
だらう!
來世
(
らいせい
)
に
地獄
(
ぢごく
)
がなくて
爲
(
な
)
るものか、
這麼人非人共
(
こんなひとでなしども
)
が
如何
(
どう
)
して
許
(
ゆる
)
される、 ...
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
伯父
(
をぢ
)
は母親のやうに正面から
烈
(
はげ
)
しく反対を
称
(
とな
)
へはしなかつたけれど、聞いて
極楽
(
ごくらく
)
見て
地獄
(
ぢごく
)
の
譬
(
たとへ
)
を引き、
劇道
(
げきだう
)
の成功の困難、舞台の生活の苦痛、芸人社会の交際の
煩瑣
(
はんさ
)
な事なぞを
長々
(
なが/\
)
と語つた
後
(
のち
)
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
山
(
やま
)
に
地獄
(
ぢごく
)
の
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
艫
(
とも
)
の
鷺
(
さぎ
)
の
炎
(
ほのほ
)
は
消
(
き
)
えて、
船
(
ふね
)
の
板
(
いた
)
は、ばらりと
開
(
ひら
)
いた。
一
(
ひと
)
つ
一
(
ひと
)
つ、
幅広
(
はゞひろ
)
い
煙
(
けむり
)
を
立
(
た
)
てゝ、
地獄
(
ぢごく
)
の
空
(
そら
)
に
消
(
き
)
えて
行
(
ゆ
)
く、
黒
(
くろ
)
い
帆
(
ほ
)
のやう、——
女
(
をんな
)
の
像
(
ざう
)
は
影
(
かげ
)
も
失
(
う
)
せた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
成程
(
なるほど
)
、
然
(
さ
)
うでございますかね、それから
正月
(
しやうぐわつ
)
と
盆
(
ぼん
)
の十六
日
(
にち
)
に
蓋
(
ふた
)
の
開
(
あ
)
くと
云
(
い
)
ふ、
地獄
(
ぢごく
)
の大きな
釜
(
かま
)
は
何
(
ど
)
うしました。
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
チッバ
何
(
なん
)
ぢゃ、
拔
(
ぬ
)
いてゐながら、
和睦
(
わぼく
)
ぢゃ!
和睦
(
わぼく
)
といふ
語
(
ことば
)
は
大嫌
(
だいきら
)
ひぢゃ、
地獄
(
ぢごく
)
ほどに、モンタギューの
奴等
(
やつら
)
ほどに、
汝
(
うぬ
)
ほどにぢゃ。
卑怯者
(
ひけふもの
)
め、
覺悟
(
かくご
)
せい!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
あゝ、
天上
(
てんじやう
)
から
地獄
(
ぢごく
)
の
底
(
そこ
)
へ
蹴落
(
けおと
)
されたとて、
人間
(
にんげん
)
は
斯
(
か
)
く
迄
(
まで
)
失望
(
しつぼう
)
するものではあるまい。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
桜谷とよびたる処地火のために
地獄
(
ぢごく
)
とよばるゝこと、花はさぞかし
薀憤
(
くちをし
)
かるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「わかりましたがね、あの屋敷は名題の
地獄
(
ぢごく
)
屋敷で、宵に入つたら、朝まで出られやしません。門番の
爺
(
おやぢ
)
だつて、御老中の御家來の
見識
(
けんしき
)
だから、一杯買つたくらゐぢや言ふことを聽いてくれません」
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
搖上
(
ゆりあ
)
げ
搖下
(
ゆりおろ
)
され今にも
逆卷
(
さかまく
)
浪
(
なみ
)
に引れ
那落
(
ならく
)
に
沈
(
しづ
)
まん計りなれば八
寒
(
かん
)
八
熱
(
ねつ
)
の
地獄
(
ぢごく
)
の樣も
斯
(
かく
)
やとばかり
怖
(
おそ
)
ろしなんども
愚
(
おろ
)
かなり
看々
(
みる/\
)
山の如き
大浪
(
おほなみ
)
は天神丸の
胴腹
(
どうはら
)
へ打付たれば
哀
(
あはれ
)
やさしも
堅固
(
けんご
)
に
營
(
しつ
)
らへし天神丸も
忽地
(
たちまち
)
巖石
(
がんせき
)
に打付られ
微塵
(
みぢん
)
に
成
(
なつ
)
て
碎
(
くだ
)
け失たり
氣早
(
きばや
)
き吉兵衞は此時早くも
身構
(
みがま
)
へして所持の品は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あゝ
前刻
(
さツき
)
のお
百姓
(
ひやくしやう
)
がものゝ
間違
(
まちがひ
)
でも
故道
(
ふるみち
)
には
蛇
(
へび
)
が
恁
(
か
)
うといつてくれたら、
地獄
(
ぢごく
)
へ
落
(
お
)
ちても
来
(
こ
)
なかつたにと
照
(
て
)
りつけられて、
涙
(
なみだ
)
が
流
(
なが
)
れた、
南無阿弥陀仏
(
なむあみだぶつ
)
、
今
(
いま
)
でも
悚然
(
ぞツ
)
とする。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ヂュリ
何
(
なん
)
で
予
(
わし
)
に
氣
(
き
)
を
揉
(
もま
)
すのぢゃ?
其樣
(
そのやう
)
な
怖
(
おそろ
)
しい
唸
(
うな
)
り
聲
(
ごゑ
)
は
地獄
(
ぢごく
)
でなうては
聞
(
き
)
かれぬ
筈
(
はず
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
へえゝ、
驚
(
おどろ
)
いたね、
大層
(
たいそう
)
揃
(
そろ
)
つて
出来
(
でき
)
ましたね、
地獄
(
ぢごく
)
のお
閻魔
(
えんま
)
さまは
何
(
ど
)
うして
居
(
ゐ
)
ますね。
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
地獄
(
ぢごく
)
で
佛
(
ほとけ
)
に
逢
(
あふ
)
たる心地なし世にも
情
(
なさけ
)
あるお
詞
(
ことば
)
かなと悦び
臺所
(
だいどころ
)
へ到りて
空腹
(
くうふく
)
の事ゆゑ急ぎ
食事
(
しよくじ
)
せんものと見れば
何
(
いづ
)
れも五升も入べき
飯櫃
(
めしびつ
)
五ツ
竝
(
なら
)
べたり
飯
(
めし
)
も
焚立
(
たきたて
)
なりければ吉兵衞は大きに
不審
(
ふしん
)
し
此樣子
(
このやうす
)
では
大勢
(
おほぜい
)
の暮しと見えたれども此程の大家に男は
留守
(
るす
)
にもせよ女の五人や三人は
居
(
をる
)
べきに夫と見えぬは
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
……
又
(
また
)
地獄
(
ぢごく
)
の
繪
(
ゑ
)
といふと、
意固地
(
いこぢ
)
に
女
(
をんな
)
が
裸體
(
はだか
)
ですから、
氣
(
き
)
に
成
(
な
)
りましたよ、ははは。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「あゝ、
飛
(
と
)
んでもない、……
譬
(
たとへ
)
にも
虚事
(
そらごと
)
にも、
衣絵
(
きぬゑ
)
さんを
地獄
(
ぢごく
)
へ
落
(
おと
)
さうとした。」
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
そ
)
の
犬
(
いぬ
)
どもの、
耳
(
みゝ
)
には
火
(
ひ
)
を
立
(
た
)
て、
牙
(
きば
)
には
火
(
ひ
)
を
齒
(
は
)
み、
焔
(
ほのほ
)
を
吹
(
ふ
)
き、
黒煙
(
くろけむり
)
を
尾
(
を
)
に
倦
(
ま
)
いて、
車
(
くるま
)
とも
言
(
い
)
はず、
人
(
ひと
)
とも
言
(
い
)
はず、
炎
(
ほのほ
)
に
搦
(
から
)
んで、
躍上
(
をどりあが
)
り、
飛蒐
(
とびかゝ
)
り、
狂立
(
くるひた
)
つて
地獄
(
ぢごく
)
の
形相
(
ぎやうさう
)
を
顯
(
あらは
)
したであらう
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
地獄
(
ぢごく
)
へ
飛
(
と
)
ぶやうに
辷
(
すべ
)
り
込
(
こ
)
むと、
青
(
あを
)
い
火鉢
(
ひばち
)
が
金色
(
きんいろ
)
に
光
(
ひか
)
つて、
座布團
(
ざぶとん
)
一枚
(
いちまい
)
、ありのまゝに、
萌黄
(
もえぎ
)
を
細
(
ほそ
)
く
覆輪
(
ふくりん
)
に
取
(
と
)
つて、
朱
(
しゆ
)
とも、
血
(
ち
)
とも、るつぼのたゞれた
如
(
ごと
)
くにとろけて、
燃拔
(
もえぬ
)
けた
中心
(
ちうしん
)
が、
藥研
(
やげん
)
に
窪
(
くぼ
)
んで
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
地獄
(
ぢごく
)
の
釜
(
かま
)
の
蓋
(
ふた
)
を
取
(
と
)
つて、
娑婆
(
しやば
)
へ
吹上
(
ふきあ
)
げた
幻燈
(
うつしゑ
)
か
思
(
おも
)
ふたよ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“地獄”の解説
地獄(じごく)は、宗教的死生観において、複数の霊界(死後の世界)のうち、悪行を為した者の霊魂が死後に送られ罰を受けるとされる世界。厳しい責め苦を受けるとされる。素朴な世界観では地面のはるか下に位置することが多い。
(出典:Wikipedia)
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
獄
常用漢字
中学
部首:⽝
14画
“地獄”で始まる語句
地獄谷
地獄穴
地獄変
地獄花
地獄極楽
地獄使
地獄壺
地獄宿
地獄相
地獄絵