“幅広”のいろいろな読み方と例文
旧字:幅廣
読み方割合
はばひろ44.4%
はゞびろ33.3%
はゞひろ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうどそこへ、忠太郎がどこかへ出るのらしく、立て付けの悪い板戸を開けたので、薄い光が、幅広はばひろい縞になつて流れ出して来た。
栗の花の咲くころ (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
其口上にころもをかけ、御ひゐき願ふ天家寿は、今唐桟の新見世ながら、御得意多く売込んで、かの古渡の老舗におとらず、幅広はゞびろならぬ手狭裏家へ、表をこして御来駕ある、御馴染様の御註文に
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
ともさぎほのほえて、ふねいたは、ばらりとひらいた。ひとひとつ、幅広はゞひろけむりてゝ、地獄ぢごくそらえてく、くろのやう、——をんなざうかげせた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)