幅広はゞびろ)” の例文
旧字:幅廣
其口上にころもをかけ、御ひゐき願ふ天家寿は、今唐桟の新見世ながら、御得意多く売込んで、かの古渡の老舗におとらず、幅広はゞびろならぬ手狭裏家へ、表をこして御来駕ある、御馴染様の御註文に
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
ごく堅い幅広はゞびろの長い石が一枚五もんめだというから、十枚では五十もんめ、百枚で五百だから、四百枚で二貫是だけも敷けば百年ぐれえは持って、草鞋の切れることもなく、貴方あんたのお得にもなり
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わがする幅広はゞびろの帯こそ大蛇だいじやなれ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)