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淫売婦
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いんばいふ
ふりがな文庫
“
淫売婦
(
いんばいふ
)” の例文
旧字:
淫賣婦
淫売婦
(
いんばいふ
)
や
裏店
(
うらだな
)
のかみさんのような人達と同じ屋根の下に画作することを胸に浮べて、あの連中の実際の境遇を
憐
(
あわれ
)
まずにはいられなかった。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
自分は、やがて画塾で、或る画学生から、酒と煙草と
淫売婦
(
いんばいふ
)
と質屋と左翼思想とを知らされました。妙な取合せでしたが、しかし、それは事実でした。
人間失格
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
キリストが
淫売婦
(
いんばいふ
)
にぬかずくのもこの曠野のひとり行く道に対してであり、この道だけが天国に通じているのだ。
堕落論〔続堕落論〕
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
ゆがんだ
燭台
(
しょくだい
)
に立っているろうそくの燃えさしは、
奇
(
く
)
しくもこの貧しい部屋の中に落ち合って、永遠な書物をともに読んだ殺人者と
淫売婦
(
いんばいふ
)
を、ぼんやりと照らし出しながら
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
全てか、然らずんば無か、私のこうした極端な気持が一度、共産党と
喧嘩
(
けんか
)
すると、今度は
淫売婦
(
いんばいふ
)
のふところに飛びこませた。私は再び、そのような極端な気持になったのである。
野狐
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
▼ もっと見る
……ああ、もうたくさん! そんな
茶番
(
ちゃばん
)
はあたしの性に合わないの。……あたしは、あす、
快遊船
(
ヨット
)
を降りて、
淫売婦
(
いんばいふ
)
にでもなっちまう。そのほうが、結局、人間らしい生活というもんだわ
キャラコさん:05 鴎
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
そして、それが
娼婦
(
しょうふ
)
と
淫売婦
(
いんばいふ
)
とに限られてあった。
海に生くる人々
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
まるで
淫売婦
(
いんばいふ
)
の様な感じさえするのだ。
鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
私は全然無教養な
淫売婦
(
いんばいふ
)
と、「人生の真実」とでもいったような事を大まじめで語り合った経験をさえ持っている。無学な老職人に意見せられて涙を流した事だってある。
親友交歓
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
淫
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
売
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
婦
常用漢字
小5
部首:⼥
11画
“淫売”で始まる語句
淫売
淫売屋
淫売窟
淫売女
淫売店
淫売宿