“淫褻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いんせつ75.0%
いたずら25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
劇場前に掲げ出される絵看板は、舞台の技芸よりも更に一層奇怪、残忍、淫褻いんせつになった。絵看板と同じく脚本の名題なだいもまたそれに劣らぬ文字が案出されている。
裸体談義 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
こころみに思へ、品蕭ひんせうの如き、後庭花こうていくわの如き、倒澆燭たうげうしよくの如き、金瓶梅きんぺいばい肉蒲団にくぶとん中の語彙ごゐを借りて一篇の小説を作らん時、善くその淫褻いんせつ俗をやぶるを看破すべき検閲官のすう何人なるかを。(一月三十一日)
「じゃ、ちッとこうしていたまえ。大丈夫だよ、淫褻いたずらなぞする本田にあらずだ……が、ちょッと……」と何やら小声で云ッて、「……ぐらいは宜かろう?」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)