“肉蒲団”の読み方と例文
読み方割合
にくぶとん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宝沢が読んで聞かした漢文で書いた『肉蒲団(にくぶとん)』という袖珍本(しゅうちんぼん)もそこから借り出してきたものであった。
暴風雨に終わった一日 (新字新仮名) / 松本泰(著)
宮なるよ! 姦婦(かんぷ)なるよ! 銅臭の肉蒲団(にくぶとん)なるよ! とかつは驚き、かつは憤り、はたと睨(ね)めて動かざる眼(まなこ)には見る見る涙を湛(たた)へて、唯一攫(ひとつかみ)にもせまほしく肉の躍(をど)るを推怺(おしこら)へつつ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
試(こころみ)に思へ、品蕭(ひんせう)の如き、後庭花(こうていくわ)の如き、倒澆燭(たうげうしよく)の如き、金瓶梅(きんぺいばい)肉蒲団(にくぶとん)中の語彙(ごゐ)を借りて一篇の小説を作らん時、善くその淫褻(いんせつ)俗を壊(やぶ)るを看破すべき検閲官の数(すう)何人なるかを。(一月三十一日)