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淫褻
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いんせつ
ふりがな文庫
“
淫褻
(
いんせつ
)” の例文
劇場前に掲げ出される絵看板は、舞台の技芸よりも更に一層奇怪、残忍、
淫褻
(
いんせつ
)
になった。絵看板と同じく脚本の
名題
(
なだい
)
もまたそれに劣らぬ文字が案出されている。
裸体談義
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
試
(
こころみ
)
に思へ、
品蕭
(
ひんせう
)
の如き、
後庭花
(
こうていくわ
)
の如き、
倒澆燭
(
たうげうしよく
)
の如き、
金瓶梅
(
きんぺいばい
)
肉蒲団
(
にくぶとん
)
中の
語彙
(
ごゐ
)
を借りて一篇の小説を作らん時、善くその
淫褻
(
いんせつ
)
俗を
壊
(
やぶ
)
るを看破すべき検閲官の
数
(
すう
)
何人なるかを。(一月三十一日)
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
貪婪
(
どんらん
)
、
淫褻
(
いんせつ
)
、不義、無情の
塊
(
かたまり
)
で有る。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
淫
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
褻
漢検1級
部首:⾐
17画
“淫”で始まる語句
淫
淫蕩
淫奔
淫売
淫猥
淫婦
淫靡
淫売婦
淫祠
淫逸