“奸賊”の読み方と例文
読み方割合
かんぞく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗方善五郎は藩金を私し、拙者の弟を殺した憎む可き奸賊かんぞくでは、あるが、拙者にはそれを討つ可き名分はない。
英雄一たびその志すところに失敗せば、かの行為は、奸賊かんぞく強盗ごうとうの行為をもって目せらる。我らは衆人環視のうちに捕えられいましめられ、暗獄あんごくのうちに幽閉ゆうへいせられる。
船医の立場 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
たれ奸賊かんぞくの富国策を聴かんや、余の教育上の主義ならびに経験は何かある、誰か子弟を不忠の臣に委ぬるものあらんや、余はこのありてこの土のものにあらず
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)