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奸賊
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かんぞく
ふりがな文庫
“
奸賊
(
かんぞく
)” の例文
宗方善五郎は藩金を私し、拙者の弟を殺した憎む可き
奸賊
(
かんぞく
)
では、あるが、拙者にはそれを討つ可き名分はない。
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
英雄一
度
(
たび
)
その志すところに失敗せば、かの行為は、
奸賊
(
かんぞく
)
強盗
(
ごうとう
)
の行為をもって目せらる。我らは衆人環視のうちに捕えられ
縛
(
いまし
)
められ、
暗獄
(
あんごく
)
のうちに
幽閉
(
ゆうへい
)
せられる。
船医の立場
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
誰
(
たれ
)
か
奸賊
(
かんぞく
)
の富国策を聴かんや、余の教育上の主義ならびに経験は何かある、誰か子弟を不忠の臣に委ぬるものあらんや、余はこの
土
(
ど
)
に
在
(
あり
)
てこの土のものにあらず
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
「やあ、
奸賊
(
かんぞく
)
和田呂宋兵衛
(
わだるそんべえ
)
、この
期
(
ご
)
になってはのがれぬところ、
神妙
(
しんみょう
)
に
木隠
(
こがくれ
)
龍太郎の
縄目
(
なわめ
)
をうけろ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
騙
(
かた
)
り取しに相違無し
言譯
(
いひわけ
)
なさに此
打擲
(
ちやうちやく
)
騙
(
かた
)
りめ/\
奸賊
(
かんぞく
)
めと大音
聲
(
じやう
)
に
罵
(
のゝし
)
れば長庵
増々
(
ます/\
)
怒
(
いか
)
りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
水戸黄門が竜神の
白頭
(
しろがしら
)
、
床几
(
しょうぎ
)
にかかり、
奸賊
(
かんぞく
)
紋太夫を抜打に切って棄てる場所に……
伏屋
(
ふせや
)
の建具の見えたのは、どうやら
寂
(
さ
)
びた貸席か、出来合の倶楽部などを仮に使った興行らしい。
木の子説法
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
万々
(
ばんばん
)
失策に出で候て、私共同志の者ばかり
募
(
つの
)
り候も、三十人、五十人は得べくに付き、これを率いて天下を横行し、
奸賊
(
かんぞく
)
の頭二ツ三ツも獲候上にて、戦死
仕
(
つかまつ
)
り候も、勤王の
先鞭
(
せんべん
)
にて
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
「
奸賊
(
かんぞく
)
、新撰組!
呪
(
のろ
)
われろ」
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「
奸賊
(
かんぞく
)
めが」
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
宗方善五郎は藩金を
私
(
わたくし
)
し、拙者の弟を殺した憎むべき
奸賊
(
かんぞく
)
ではあるが、拙者にはそれを討つべき名分はない。
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
奸賊
(
かんぞく
)
、
和田呂宋兵衛
(
わだるそんべえ
)
、
伊那丸方
(
いなまるがた
)
にさる者ありと知られたる
木隠
(
こがくれ
)
が
素
(
そ
)
ッ首もらった」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
含
(
ふく
)
み
工
(
たく
)
める
奸賊
(
かんぞく
)
も有り面體
見惡
(
みにく
)
き者の申立る事は言葉續き
荒
(
あら
)
らかにして
詐
(
いつは
)
り
飾
(
かざ
)
り
有
(
あ
)
る
樣
(
やう
)
に聞え品に因ては
裁許
(
さいきよ
)
の
過
(
あやま
)
りなしとも云難し然れば鎌倉七世の
執權
(
しつけん
)
北條時宗を
輔佐
(
ほさ
)
して
問注所
(
もんちうしよ
)
の總裁職を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
奸賊
(
かんぞく
)
どもをご一掃ください。さもないと、お家は危ういと思います」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
も恐れず
傍若無人
(
ばうじやくぶじん
)
の
言立
(
いひたて
)
なれば
越州殿
(
ゑつしうどの
)
にも不敵の
奸賊
(
かんぞく
)
なりと目を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
自分の父の
黄琬
(
こうえん
)
は、むかし
李傕
(
りかく
)
郭汜
(
かくし
)
が乱をなした時、禁門を守護して果てた忠臣です。その忠臣の子がいまは、心にもなく、
僭上
(
せんじょう
)
な
奸賊
(
かんぞく
)
の権門に屈して、その禄を
食
(
は
)
んでいるとは実になさけない。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
奸賊
(
かんぞく
)
すさりおろう!」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
奸賊
(
かんぞく
)
ッ!
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
奸
漢検1級
部首:⼥
6画
賊
常用漢字
中学
部首:⾙
13画
“奸賊”で始まる語句
奸賊輩