“奸譎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんけつ76.9%
かんきつ15.4%
わるがしこ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同時に又是等の人々の中に、貪慾なる、奸譎かんけつなる、野卑なる、愚昧なる、放漫なる、が、常に同情を感ずる人間全体を見出したのであらう。
大久保湖州 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
また羞かしき事実が! われらの親は餓鬼がきのごとく貪欲に、われらの友はきつねのごとく奸譎かんきつ
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
六尺近い背丈せいを少し前こごみにして、営養の悪い土気色つちけいろの顔が真直に肩の上に乗っていた。当惑した野獣のようで、同時に何所どこ奸譎わるがしこい大きな眼が太い眉の下でぎろぎろと光っていた。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)