“かんきつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
柑橘64.3%
奸譎14.3%
奸黠14.3%
奸黜7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
熱い国で出来る菓物くだものはバナナ、パインアツプルの如き皆肉が柔かでかつ熱帯臭いところがある。柑橘かんきつ類でも熱い土地の産は肉も袋も総て柔かでかつ甘味が多い。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
いかりの中心よりえがき去る円は飛ぶがごとくにすみやかに、恋の中心より振りきたる円周はほのおあと空裏くうりに焼く。あるものは道義の糸を引いて動き、あるものは奸譎かんきつかんをほのめかしてめぐる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
またねずみだ、奸黠かんきつなるねずみ豫言者よげんしやよ、小畜せうちくよ。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
私は充分に見ましたが、古代奸黜かんきつなる僧侶がその岩に彫刻をして、そうしてよい加減な絵具を付けてこしらえたものであるということがよく分った。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)