“かんかつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寛濶35.6%
寛闊32.2%
管轄13.6%
奸黠13.6%
奸猾3.4%
寛活1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南欧の寛濶かんかつな性質は、その天分を少しも惜しむところなく発揮し、客間的な美や書籍上の明知をこしらえることには興味をもたないが
至ってお気持の寛闊かんかつなお方なのだから、もう一歩毛利方において譲歩を示すならば、きっと和談のととのわぬはずはない。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西日本三十三ヶ国の秤のつかさなる京都のしん善四郎と並んで、互に侵すことなく六十余州の権衡を管轄かんかつしました。
その奸黠かんかつなる工事は、もとよりいかなる係蹄わなをも許す戦争ではとがむべきことではないが、いかにも巧みになされていたので
二に曰く、「御所内に落文あり、その手蹟汝に似たりと源二郎その外申立つる者あり、覚ありや」。この二条のみ。それ梅田はもとより奸猾かんかつなれば、余ともに志を語ることを欲せざる所なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
三十がらみで撥髪ばちびん頭、桜花を散らせた寛活かんかつ衣裳、鮫鞘さめざやの一腰落し差し、一つ印籠、駒下駄穿き、眉迫って鼻高く、デップリと肥えた人物である。
二人町奴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)