“くわんたつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寛達66.7%
寛濶33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大店おほだなの主人らしい寛達くわんたつさはありますが、弟の悧巧さを自慢にする人の良さ以外に、この莊太郎には大した取柄のないことがよく判ります。
高木敬太郎と名指なざして訪ねると、道場の入口に現れたのは、二十歳前後の寛達くわんたつな青年武士で、これは妹の茂野によく似た見るから氣持の良いさはやかな若者です。
その頃流行つた風俗ですが、一くわんの尺八を腰に差して、寛濶くわんたつな懷ろ手、六法を踏む恰好で歩くのは花道から出て來る花川戸の助六や御所の五郎藏と通ふものがあります。
銭形平次捕物控:124 唖娘 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)