寛達くわんたつ)” の例文
大店おほだなの主人らしい寛達くわんたつさはありますが、弟の悧巧さを自慢にする人の良さ以外に、この莊太郎には大した取柄のないことがよく判ります。
高木敬太郎と名指なざして訪ねると、道場の入口に現れたのは、二十歳前後の寛達くわんたつな青年武士で、これは妹の茂野によく似た見るから氣持の良いさはやかな若者です。