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管轄
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かんかつ
ふりがな文庫
“
管轄
(
かんかつ
)” の例文
寺の
管轄
(
かんかつ
)
を受けて居る人民は寺に納め、地方官に管轄されて居る人民は地方官に納めるのです。地方には「ゾン」というものがある。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
西日本三十三ヶ国の秤の
司
(
つかさ
)
なる京都の
神
(
しん
)
善四郎と並んで、互に侵すことなく六十余州の権衡を
管轄
(
かんかつ
)
しました。
銭形平次捕物控:146 秤座政談
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
何濤
(
かとう
)
は、奉行の手から一札の公文を授けられた。
管轄
(
かんかつ
)
ちがいの他県へ出るので、役署と役署の交渉が
要
(
い
)
る。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
でも、おそらくあの人はただ代表であそこに出ていたんだわ。たいてい役人たちはたがいに代表し合っていて、そのためにこの役人、あの役人というふうにそれぞれの
管轄
(
かんかつ
)
を
城
(新字新仮名)
/
フランツ・カフカ
(著)
抽斎はこの詩を作ってから三年の
後
(
のち
)
、
弘化
(
こうか
)
元年に
躋寿館
(
せいじゅかん
)
の講師になった。躋寿館は
明和
(
めいわ
)
二年に
多紀玉池
(
たきぎょくち
)
が
佐久間町
(
さくまちょう
)
の天文台
址
(
あと
)
に立てた医学校で、
寛政
(
かんせい
)
三年に幕府の
管轄
(
かんかつ
)
に移されたものである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
近所には別の
青
(
あお
)
ン
膨
(
ぶく
)
れの看護婦が、しきりに編物をしていたが、彼女は編物趣味の時間を楽しんでいるわけであって、
管轄
(
かんかつ
)
ちがいのベッドに寝ている私の
立居振舞
(
たちいふるまい
)
については、まったく無関心だった。
柿色の紙風船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
管轄
(
かんかつ
)
の警察署に留置するには、あまりに
大物
(
おおもの
)
だからです。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
千住の先は江戸の町奉行の
管轄
(
かんかつ
)
でなく、いわば平次は縄張違いですが、この老御用聞を救ってくれるのは、功名に
恬淡
(
てんたん
)
な平次の外にはありそうもなかったのです。
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
で華族に
管轄
(
かんかつ
)
されて居る平民のほかにまた政府へ直接に属して居る人民も沢山ある。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
でも、今日は
遁
(
のが
)
れても、いつかは必ず官憲はあなたを不問にしておきますまい。——梁山泊の軍勢が、みすみす自分らの
管轄
(
かんかつ
)
下に、こんな大騒動を起したのです。いわば彼らの落度になる。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「何の用か用だけを聞いておけ。ここは守備隊の
管轄
(
かんかつ
)
じゃねえんだからな」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“管轄”の解説
管轄(かんかつ)とは、広義には、国または地方公共団体の機関が、その取扱う事務につき地域的、内容的、人的に限界付けられている範囲をいう。行政法における「権限」と同義。狭義には、各裁判所間の裁判権の分担。なお、管轄の範囲内を「管内」(かんない)という。
(出典:Wikipedia)
管
常用漢字
小4
部首:⽵
14画
轄
常用漢字
中学
部首:⾞
17画
“管轄”で始まる語句
管轄内
管轄區
管轄地
管轄権